読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

NO APPETITE

しがない中年のブログ ダイエット・健康・様々なライフスタイル

エクソシストの悪魔憑きは抗nmda受容体抗体脳炎という病気が正体だった

f:id:mongorianus:20170501025007j:plain

どもっ飯朔です。

 

久しぶりに映画「エクソシスト」を観たのですが、憑りつかれた患者の奇行を観る度に背筋がゾクゾクしました

 

それは進撃の巨人に出てくる奇行種よりも凄まじく、奇妙な形相でジタバタする姿はなんとも言えない恐怖を感じます。

 

しかしこのエクソシスト現象、実は難病だということが発見されていたんですね。

 

 

エクソシストの真相

ベッドから浮き上がる・ブリッジのまま階段を降りるシーンが話題になったエクソシスト現象の真相は、抗nmda受容体抗体脳炎という難病です。

 

今でこそ治療できる病気ですが、真相が明かされる前は胡散臭い祈祷師が生き物や調味料を持ち入り儀式を行っていたと想像する方もいるかもしれませんね。

 

主に不自然な動きや幻覚などを伴う不自然な行動が特徴であり最悪な場合死に至ることが特徴。また抗nmda受容体抗体脳炎の症状を見る限り、統合失調症とも似てるようです。

 

また2007年にペンシルバニア大学のダルマウ教授がこの抗体の真実に辿り着くのですが、当初は女性なら誰でも発症する卵巣奇形腫との関連があると考えられました。なぜなら卵巣にできた腫瘍が、脳の組織を含んでいる為その腫瘍を攻撃しようと免疫反応が起き、生成された抗体が受容体や脳を攻撃してしまうという。

 

しかし、そうでない患者も抗nmda受容体抗体ができるケースが発見され、男性や子供も発症することがわかりました。

 

これらが明らかになるも、患者が受診する科によっては医師の間でも知られているわけでもないことが現状なのだ。

 

 

抗nmda受容体抗体脳炎の症状 

主に脳内の神経同士を結ぶ神経伝達物質グルタミン酸受容体を、体が異物と判断してしまい自己抗体ができる。つまり抗nmda受容体抗体脳炎に発症する原因とは、受容体を異物と判断した抗体(抗nmda受容体抗体)が脳の細胞を攻撃し、機能低下に陥ることなのです。

 

症状については、は前駆期・精神病期・無反応期・不随意運動期および緩徐回復期に分けられる

 

前駆期

発熱、頭痛といったウイルス症状が先に出現する。

 

精神病期

前駆症状出現後、約5日目に精神病に移行。

 

精神病の初期に無気力・無感動・不安などの感情障害が表れ、日常の単純な行為もできなくなる。しかし、その後統合失調症に似た症状(幻覚、幻聴、不安、被害妄想、無気力など)が出現するのが本疾患の症状です。

 

無反応期

精神症状出現後、3~11日で無反応期に移行。

 

自ら目を開くことができるが声を発することはできない。外からの刺激に無反応。

 

不随意運動期

無反応期に入ると、口部ジスキネジアやアテトーゼなどの不随意運動が発生。徐々に増強していき、瞼の痙攣・激しい運動・舌の提出運動も出現する。その後不随意運動は落ち着き、徐々に回復期に入る 

(日本神経学会より引用そ:飯塚高浩 著)

 

 

 

治療法について

根本的な治療としては薬による免疫療法です。

 

抗nmda受容体抗体脳炎の特徴とされる精神症状や不随意運動などの有無をよく観察。その他、超音波検査や腹部CTでの卵巣奇形腫の確認を行い、少しでも症候があれば抗体検査を行います。

(コスミックコーポレーションより引用)

 

 

予後について

 不随意運動期が落ち着き始めると緩徐に回復する、ただし長期昏睡状態となることは重篤でかつ遷延性の経過をたどるため必ずしも予後良好ではないことがわかります。

 

完全回復もしくはほぼ回復するのは全体の75%、7%は死亡するというデータがあることから、予後も安心できません。

 

 

まとめ

本当に悪魔という存在を信じていた方にとっては面白くない話だと思います。

 

しかし、不可解な現象に悩まされてきた方にとっては嬉しいことでしょう。

 

もしかしたら、過去の映画に出てくる不可解なシーンも、現代の医学なら真相が見えてくるかもしれませんね。